社会課題テーマの収集
III・I の過去問テーマを、電子応用でどう絡めるかとセットでためる。III の いちばんの難所は、与えられた社会課題(食品ロス等)を自分の専門に引き寄せること。各テーマの ページで「効きそうな観点」「電子応用での切り口」を用意し、観点・リスクの引き出しと 組み合わせて骨子を組む練習に使う。
III(具体的な社会課題)— 過去問
- R7 III-1防災・レジリエンス災害弱者への被害最小化
激甚化する災害で、高齢者・障がい者ら災害弱者の被害を最小限にとどめる。
- R4 III-1防災・レジリエンス道路橋梁の IoT モニタリング
老朽化する道路橋梁を、IoT/ICT を活用した無人ヘルスモニタリングで補完する。
- R2 III-2防災・レジリエンス通信インフラ設備の老朽化
管路・とう道・無線基地局の老朽化と、被災時の社会影響への対策。
- R6 III-1医療・福祉・高齢化在宅医療
病院中心から在宅医療へ。多職種連携と状態モニタリングで QOL を高める。
- R3 III-2医療・福祉・高齢化人間親和型システム産業
高齢化に適合し、個々人の要求に応える人間親和型システムを育成する。
- R1 III-1医療・福祉・高齢化ユニバーサルデザイン
多様な人がサービスを利用できるユニバーサルデザインを実現する。
- R6 III-2環境・農業食品ロス削減
事業系・家庭系で年 500 万トン規模の食品ロスを技術で削減する。
- R1 III-2環境・農業スマート農業
匠の技の継承・省力化・新規就労者の確保をスマート農業で支える。
- R3 III-1モビリティエアモビリティ
空の移動革命。離島・山間部の移動利便性向上、災害時の救急・物資輸送。
- R2 III-1モビリティ次世代モビリティ・コネクテッドカー
自動運転と小型移動体を 1 つのシステムとして捉える次世代モビリティ。
- R7 III-2地域・産業地方創生
人口減少下で地域特性を活かし、公助に頼らず活力を高める。
- R5 III-2地域・産業小規模校の維持
少子化で統廃合が進む中、小規模校を技術で維持する。
- R4 III-2地域・産業移動制限下の旅行・観光
感染症下でのコト消費。対策と継続的なサービス提供の両立。
- R5 III-1情報基盤データセンター
デジタル社会のインフラ。有事にも運用継続できる堅牢性・安全性。
III — 予想テーマ
過去 7 年の未出題領域 × 社会動向からの予想。的中を狙うより、未知テーマで骨子を組む 練習台として使う。各ページに予想の根拠を書いた。
- 予想モビリティ物流の労働力不足と自動配送
ドライバー不足(物流 2024 年問題)に対し、自動配送ロボット・ドローン配送・倉庫自動化で物流を維持する。
- 予想モビリティ高齢ドライバーの移動と安全
高齢者の移動手段を確保しつつ、運転技能低下による事故を安全支援技術で防ぐ。
- 予想医療・福祉・高齢化介護現場の人手不足と見守り技術
介護人材の不足に対し、見守りセンシング・介護ロボット・記録の自動化で現場の負担を減らす。
- 予想防災・レジリエンス猛暑・熱中症対策(気候適応)
毎年更新される猛暑に対し、暑熱環境のセンシングと個人の状態モニタリングで熱中症を防ぐ。
- 予想環境・農業電子機器の資源循環(サーキュラーエコノミー)
使用済み電子機器のリサイクル・リユース(都市鉱山)と、修理しやすい設計で資源循環を実現する。
- 予想防災・レジリエンスインフラ点検の無人化(トンネル・送電線・プラント)
橋梁以外のインフラ(トンネル・送電網・プラント)にも点検の無人化・高度化を広げる。
- 予想地域・産業作業現場の労働安全モニタリング
建設・製造現場の労働災害を、ウェアラブルや周辺センシングによる危険検知で減らす。
- 予想環境・農業水産・畜産のスマート化
漁業者・畜産農家の減少に対し、養殖・飼育環境のセンシングと自動化で生産を維持する。
- 予想情報基盤衛星データ・宇宙利用の社会実装
衛星コンステレーションやリモートセンシングを、災害・農業・通信の課題解決に実装する。
- 予想情報基盤再エネ大量導入と需給調整(蓄電池・EV)
変動する再生可能エネルギーを、蓄電池・EV 充放電・需要制御を組み合わせて使いこなす。
I(部門横断の課題)— 過去問
I は III のような具体的社会課題ではなく、部門横断のエンジニアリング課題(抽象度が高い)。 与えられたキーワードから技術課題を立てる点は III と同じだが、設問 (4) に技術者倫理・ 社会の持続可能性が必ず付く。近年は観点を①②③と指定してくる形式もある(R7)。
- R7 I-1部門横断エネルギーネットワークの顕在化していない課題
エネルギーの作り方・使われ方の変化で生じる情報を繋ぐネットワークの構築と制御。まだ公になっていないエンジニアリング問題を顕在化させる。
- R7 I-2部門横断サプライチェーンの脆弱性と再形成
エンジニアリング業務を取り巻く既存サプライチェーンの脆弱性に対し、将来に向けて再形成する。
- R6 I-1部門横断働き方改革に起因するシステムのリエンジニアリング
多様な働き方に伴い、場所・時間に縛られない分散した社会システムへ再構築する。
- R5 I-1部門横断システムのブラックボックス化
仮想化・レイヤ化・モジュール化・ソフトウェア化で、統合されたシステム全体の振る舞いが把握しにくくなっている問題。
I — 予想テーマ
- 予想部門横断AI を組み込んだシステムの信頼性確保
AI を組み込んだ電気電子システムで、動作保証・検証・説明可能性をどう確保するか。
- 予想部門横断半導体の安定供給と国内基盤
経済安全保障の下での半導体サプライチェーン強靭化と、設計・製造人材の確保。
- 予想部門横断電力需要の急増とエネルギー効率
データセンター・AI・電化で急増する電力需要に、機器とシステムの効率化でどう応えるか。
- 予想部門横断技術者不足と技能・知見の継承
部門全体の技術者の高齢化・不足に対し、設計・検証・保守の知見をどう継承するか。
- 予想部門横断重要インフラのサイバーセキュリティ
IT と OT(制御系)の融合が進む重要インフラを、サイバー攻撃からどう守るか。
- 予想部門横断カーボンニュートラルに向けた電化と効率化
熱・動力の電化と機器効率の向上で、2050 年カーボンニュートラルに部門としてどう貢献するか。
- 予想部門横断レガシーシステムの更新と移行
長期稼働してきた電気電子システムの老朽化・保守限界に対し、止めずに更新・移行する。
- 予想部門横断国際標準化・ルール形成への参画
技術で勝ってもルールで負けないために、国際標準化とルール形成へどう参画するか。
- 予想部門横断大規模停電・激甚災害へのレジリエンス
激甚化する災害や需給逼迫による大規模停電に対し、電気電子システムの継続性をどう確保するか。
- 予想部門横断品質保証の高度化とデータの信頼性
検査不正の再発防止と、複雑化する製品の品質保証を、データとプロセスの信頼性でどう支えるか。